大阪大学医療通訳養成コース

※2025年度の募集は終了いたしました
コース紹介
厚生労働省「医療機関における外国人患者受入環境整備事業」で作成された「医療通訳育成カリキュラム」 を参考に、医療機関で活躍する医療通訳者を養成するコースです。医療機関で通訳を行う専門職として必要な「知識・技術・倫理」を身につけます。
主催:大阪大学大学院医学系研究科、一般社団法人 臨床医工情報学コンソーシアム関西
後援:地方独立行政法人 りんくう総合医療センター、株式会社東和エンジニアリング東和通訳センター(医療通訳 遠隔サービス Medi-Way)
※本コースは、大阪大学履修証明プログラムに認定されています。また、文部科学省の職業実践力育成プログラム(BP)に認定されています。
※医療知識の部分のみ受講したいという方は「大阪大学医療知識コース」にお申し込みください。
※言語を問わず医療通訳に関する基礎知識部分のみを受講したいという方は「大阪大学医療通訳基礎知識コース」にお申し込みください。




定員 | 英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語 計30名程度 ※受講者が少ない言語は、開講できないことがあります |
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形式 | 講義:Zoom等を利用したオンライン講義 現場研修:医療機関等核施設を予定 |
受講料 | 300,000円(税別) ※受講料の振込手数料はご負担願います |
対象 | ・原則20歳以上 ・ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)におけるB2以上 ※右枠参照 ・母語において、大学入学程度の語学力と高校卒業程度の知識がある方 ・母語、対象言語の国や地域における習慣、社会常識を理解している方 ・文化や社会において異なる価値観を認めることができる方 ・利用者に対して基本的な尊厳を持ってコミュニケーションを図ることができる方 |
講義 | ・講義:座学/レポート・用語集作成/グループワーク/演習/ロールプレイ ・現場研修:病院等の核施設にて、見学/研修/実習/講習/レポート作成/ロールプレイ/グループワーク |
修了要件 | ・全講義への参加 ※当日受講できなかった講義については後日に録画視聴による受講環境の提供を予定しています。 (リアルタイム出席必須の講義は後日視聴不可。一部後日視聴不可な講義も有。後日視聴は各講義ごとに期限があります) ・課題の提出 ※毎回レポートを提出いただきます ※用語集を作成し提出いただきます ・修了評価試験(筆記・実技)において一定以上の成績を満たすこと |
講師 | 通訳教育、医療専門家による充実の講師陣 (予定) ・南谷 かおり (大阪大学大学院医学系研究科/りんくう総合医療センター国際診療科/医師) ・入交 重雄 (医誠会国際総合病院/医師) ・村松 紀子 (医療通訳研究会(MEDINT代表)) |
開催日程 | 講義:5月~11月 9:30-17:00 土曜日開催 + 動画講義(オンライン) ※座学は動画配信によるオンデマンド受講(視聴期限有) ※一部座学はリアルタイム受講 ※演習・ロールプレイはリアルタイム講義(出席必須講義) ・現場研修:10月~2月 期間内で全4日程度 ※現場研修は、土曜日だけでなく平日の開催もあります |
【医療通訳養成コースの流れ】

※本コース修了後、職業紹介等は行いません
2024年度カリキュラム
日程 | ・講義:2025年5月~11月の土曜日<全18回程度予定>+オンデマンド動画講義 ・現場研修:2024年10月~2025年2月の平日 ※各施設ごとに期間内(約1ヶ月)に1日ずつ・計4日程度を予定 ※個別日程調整の上で参加日・時間を確定します(1カ月前にはお知らせします) |
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講義日 | 調整中 |
時間 | 土曜日 9:30-17:00 の間で実施 (1限目) 9:30-11:00、(2限目)11:15-12:45 (3限目)13:45-15:15、(4限目)15:30-17:00 |
講義内容 | ■医療の基礎知識 ・身体の仕組みと疾病の基礎知識 〇各診療科領域の基礎知識 (消化器/呼吸器/循環器/内分泌代謝科/泌尿器/脳・神経科/神経内科/感染症内科/皮膚科/免疫・アレルギー内科/整形外科/放射線科/眼科/総合内科/精神科・神経科/産婦人科/小児科/耳鼻科/歯科) ・糖尿病の基礎知識 ・乳腺疾患の基礎知識 ・血液輸血に関する基礎知識 ・災害・救急に関する基礎知識 ・麻酔の基礎知識 ・薬に関する基礎知識 ・透析に関する基礎知識 ■日本の医療制度/社会保障に関する基礎知識 ■通訳理論と技術 ・通訳スキルトレーニング(理論と実践) ・通訳基礎トレーニング ・ノートテイキング/情報の収集方法 ・医療通訳の役割 ・用語集の作成方法 ・通訳実技 ・演習 ■倫理とコミュニケーション ・医療倫理(患者の権利と責任・心理) ・医療通訳倫理/演習 ・日本に暮らす外国人/外国人医療の現状(外国人の在留資格とビザ) ・コミュニケーション/異文化コミュニケーション ・医療通訳者のコミュニケーション(理論と実践)/患者との接し方 ■医療通訳者の自己管理 ■外国人患者対応医療コーディネーターの役割 ■模擬通訳 ■遠隔医療通訳 ■ロールプレイ (調整上内容変更の可能性がございますのでご了承ください) |
課題 | ・毎週レポートを提出 ・用語集を作成のうえ提出 |
修了評価試験 | ・筆記試験(7月頃・9月頃に実施を予定) ・実技試験(2月頃に実施を予定) |
現場研修 | ・各施設で実習/研修を受けていただきます ・日程は調整のうえ決定します ・研修施設(2024年度実施例):大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センター、東和通訳センター、大阪赤十字病院 ※施設につきましては調整上、追加等の変更がある場合があります ・内容(オリエンテーション、グループワーク、施設見学/体験、医療通訳現場実習/研修、遠隔医療通訳研修、レポート作成、通訳演習) |
受講申し込み
申請の流れ | 申込書類送付→書類審査→審査通過者→受講前テスト(Web)→受講決定 |
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受講前テスト | オンライン試験を予定(Zoom+Googleフォーム、モニタリング※あり) ※Webカメラを通じて随時解答の様子を確認 1時間程度、リスニング・筆記試験を行います 【テスト受験に必要なもの】 Zoom・Webブラウザが利用可能なPC(キーボード・マウス、Webカメラ付)、 インターネット環境 ※ タブレット端末やスマートフォンを利用される場合、 Zoom(モニタリング)用とGoogleフォーム回答用の2台が必要となります |
テスト受験料 | 3,000円(税別) |
テスト内容 | 1年間、医療通訳養成コースを受講できる能力があるかどうかをテストします。 講義は日本語で行われるため、日本語の理解力と、対象言語の基礎力があるかどうかをチェックするテストとなっています。 なお、医療に関する知識については、これから受講して学んでいただくことになるため、特別な医療知識をテストで問うことはありませんが、各言語で一般常識・日常会話程度は必要です。 |
申込方法 | 下記リンクから受講申請書(願書)をダウンロードし、記入後、Eメールに添付にてお申し込みください 件名は「【2024年度大阪大学医療通訳養成コース】受講申請」等の表記をご利用ください ※言語資格・医療資格をお持ちの方は、お申し込みにあたり各証明書を添付して下さい 受講申請書ダウンロード(word形式) 受講申請書ダウンロード(PDF形式) |
申込先 | メールアドレス.med-inter@cgh.med.osaka-u.ac.jp |
申込期限 | 調整中 ※現在はまだ申込可能期間ではございません。 2月頃本Webサイトにて申込可能期間を公表します |
お問い合わせ
【よくあるご質問・Q&A(お問い合わせの前にお読みください】
Q:申込みについて、語学検定試験を必ず受けていなければならないでしょうか?
A:語学レベルの目安として「各言語別学習能力試験『CEFRにおけるB2以上』を挙げておりますが、必須の資格ということではありません。ただ、上記レベル以上の方々が申込みをされ、受講前テストを受けることになります。その受講前テストに合格できなければ受講はできません。
Q:このコースを修了したら、何か資格が得られますか?
A:医療通訳についてはまだ国家資格等の公的な資格は存在しておりません。(他団体で実施している試験やスクールでは、合格者にその団体独自の資格を出しているところもありますが、それらは全て民間資格となります)本コースでは修了者に証明書を発行しておりますが、それは資格というものではなく、本コースカリキュラム内容を修了評価基準に基づきクリアされた方を証明するものとなっております。医療通訳者として働きたい方については、その修了証明書をもってご自身で就職活動いただくことになります。
Q:このコースを修了したら、職場を紹介してくれますか?
A:本コースはあくまで医療通訳者の教育が目的となっております。職業紹介やあっせん、派遣等は行っておりません。
Q:全講義後日視聴(オンデマンド視聴)での参加で修了することはできますか?
A:できません。医療通訳養成コースでは、ロールプレイなど当日出席必須の講義がありますので、それに参加できなければ修了できません。(出席必須の講義は後日オンデマンド視聴不可。オンデマンド視聴には各講義ごとに期限があります)
Q:医師をやっており医学英語を学びたいので、このコースの受講を考えています。論文作成のための医学英語の講義はありますか?
A:本コースはあくまで「医療通訳者」の養成のための講義内容となっております。医師向けのいわゆる医学英語等の講義は行っておりません。
Q:看護師ですが、医療知識の部分の講義以外の通訳関係の講義だけを受けたいです。その部分だけ受けることはできますか?
A:できません。医療通訳養成コースは、医療知識部分の講義と通訳技術・医療通訳倫理の講義をセットで受けていただくことになっております。
Q:すでに医療通訳をやっていますが、スキルアップのため医療知識の部分だけ講義を受けたいのですが、できるでしょうか?
A:「医療知識コース」にお申込みください。
Q:受講前テストで合格できなかった場合、医療知識コースだけでも受けることはできますか?
A:できます。ただし、例えば来年受講テストに合格し「医療通訳養成コース」を受講するとなったとき、前年の「医療知識コース」を受講したからといって、その分の講義を免除・減額することはありません。(なぜなら医療通訳養成コースでは講義毎にレポートの提出が必須だからです)つまり、その場合前年と同じ講義路もう一度受けるということになります。
Q:「医療知識コース」をすでに受講したのですが、もし、今年受講前テストに合格し「医療通訳養成コース」を受講することになった場合、「医療知識コース」で受けた医療知識の講義は受けなくてもいいですか? また、その場合、「医療通訳養成コース」の受講料は安くなりますか?
A:「医療知識コース」と「医療通訳養成コース」では、基本的に課される内容が異なります。そのため、もし「医療知識コース」を先に受講し、それから「医療通訳養成コース」を受講していただくことになっても、「医療通訳養成コース」の医療知識講義は受講していただくことになります。したがいまして、受講料についてもその分差し引くということはございません。
Q:募集されている言語以外での医療通訳を目指しているのですが、勉強のためこのコースの一部だけでも受講することはできないでしょうか?
A:医療の基礎知識部分を学びたい場合は「医療知識コース」を、言語を問わない共通認識としての医療通訳に必要な基礎知識部分を学びたい場合は「医療通訳基礎知識コース」にお申込みください。ただし、ロールプレイなどの実習や病院研修については、募集言語以外の方の受入れはいたしておりません。
Q:大阪大学の学生ですがこのコースを受講できますか?
A:大阪大学在学中の学生の方のお申込みにつきましては、別途事務局までご連絡ください。
【お問い合せ先】
大阪大学医療通訳養成コース事務局
(一般社団法人臨床医工情報学コンソーシアム関西内)
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンター9階
メールアドレス.med-inter@cgh.med.osaka-u.ac.jp
テキスト紹介

[大阪大学医療通訳養成コース教科書]
現場で必ず役立つ・知っておきたい通訳者のための医療の知識
大阪大学医療通訳養成コース教科書/自習ができる書き込み式!
発行:保育社
編集:大阪大学医療通訳養成コース教科書編集委員会
価格:7,344円(税込)
医療通訳を目指す方々、ボランティア通訳の方々が医療専門用語を学べる1冊。医療施設の各科でよく遭遇する疾患や解剖・生理についてまとめられている。担当が決まっている患者について、患者の訴え(症状)や医師の診断・治療方針などを正確に訳出するための事前準備に使える。購読者はIDを取得すればロシア語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、英語の医療専門用語辞書の閲覧ができる特典がある。大阪大学医療通訳養成コース教科書。
ISBN:9784586085927
大阪大学学生の受講について
詳細につきましては下記事務局までご連絡ください
大阪大学医療通訳養成コース事務局
(一般社団法人臨床医工情報学コンソーシアム関西内)
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンター9階
メールアドレス.med-inter@cgh.med.osaka-u.ac.jp