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Philosophy– 理念 –

日本が成熟した先進国家として「豊かで安心できて生きがいを感じる福祉社会」を築くためには、医療・福祉の質の向上、情報提供のための環境整備、地域医療の確保、医療の情報化等、「高度医療・健康産業の発展・振興と普及」のための基盤作りが重要です。

この基盤作りのため我々は「臨床医工情報学領域」という新しい領域に着目しました。本領域は、医学・歯学・薬学・栄養学、工学、ナノテクノロジー、情報学などが連携する学際融合領域であり、先進的福祉社会の実現と高度な知識集約型新規産業創出の基盤および多くの若者が心底やりがいを感じて情熱を注ぐことのできる領域であります。この領域で次世代の若い医療人を育てることは、高齢化社会のインフラや生活基盤技術の提供へつながり、医療機器・システム、医療サービス、新薬開発など、国際的競争力が必要な多くの知識集約型産業を生み出す源泉ともなります。

しかし、これらの人材育成には、高度な専門的知識を得るための座学だけでなく、演習・実習を伴う実践体験型の教育を行うための施設や設備が必要になるため、1教育機関内部の協力体制だけでは実現しがたく、特に理系の連携教育はこれまで実例がきわめて少ないのが実情です。

そこでこれらの問題点を解決し、本領域における地域の人材育成力の格段の向上を図ることを目的とし、このたび「一般社団法人 臨床医工情報学 コンソーシアム関西」を設立することといたしました。「コンソーシアム関西」では、関西地域の研究・教育機関、医療機関、公的機関、企業が連携し、それぞれの特徴を生かすことにより、総合的な教育システムの構築を目指しています。

本コンソーシアムは、これらの活動を通じて、関西地域ひいては日本の「高度医療・健康産業の発展・振興と普及」へ貢献いたします。

平成20年12月1日

2020年7月

この度、宮原秀夫 前会長から会長職を引き継ぐことになりました、大阪大学医学系研究科心臓血管外科学の澤 芳樹です。

本法人は、大阪大学臨床医工学融合研究教育センター(現・大阪大学国際医工情報センター)内部の地域連携協議会を発展させ関西地域の臨床医工学情報学分野の人材育成に積極的な大学が中心となり医療機関や企業と連携して設立されました。

この臨床医工情報学分野は私たちの生活に密接にかかわる重要な融合領域と言えます。日本の総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は、年々上昇しており2025年には30%を超えると予想されています。一方、少子化の減少には歯止めがかからず日本における生産労働人口にも大きな影響が出ており課題が山積しています。

これらの解決策の一つと目されているのが人口知能(AI)およびデータサイエンスの活用です。今、様ざまな領域から膨大なデータの収集が可能となりました。それらは個々の社会課題の解決に向け新たな価値を読み解く力になります。私たちの社会を豊かに安心して生きがいを感じる福祉社会を築くため、この臨床医工情報学分野においてもAIを駆使できるメディカルデータサイエンティストの次世代の育成が重要なポイントであると信じております。これまで以上にこの分野の高度人材育成に力を注いでまいります。

ここ、中之島の近くには大阪大学の医学のルーツともいうべき「適塾」がありました。緒方洪庵は、西洋医学を学び、果敢に医学の道を切り開き日本の医学の礎を築いた人物です。幕末当時の感染症の代表は天然痘です。洪庵はオランダの文献から牛痘種痘のワクチンの存在を知り、日本全土約190か所もの種痘所、つまり予防接種を受けられる医療機関の設置に奔走しました。現在、COVIT-19の影響により、医療現場のみならず社会的にも大変な局面を迎えています。しかし、これまでの歴史をかえりみますと、様ざまな感染症に見舞われ、多くの犠牲もありましたが、それらを乗り越えて今があります。過度に恐れすぎず冷静な判断のもとに行動していく必要を強く感じております。

これまで本法人の発展にご尽力いただきました皆さま方に感謝を申し上げるとともに、今後さらなる事業の発展に力を尽くす所存でございます。何卒、引き続きご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

この度、宮原秀夫 前会長から会長職を引き継ぐことになりました、大阪大学医学系研究科心臓血管外科学の澤 芳樹です。

本法人は、大阪大学臨床医工学融合研究教育センター(現・大阪大学国際医工情報センター)内部の地域連携協議会を発展させ関西地域の臨床医工学情報学分野の人材育成に積極的な大学が中心となり医療機関や企業と連携して設立されました。

この臨床医工情報学分野は私たちの生活に密接にかかわる重要な融合領域と言えます。日本の総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は、年々上昇しており2025年には30%を超えると予想されています。一方、少子化の減少には歯止めがかからず日本における生産労働人口にも大きな影響が出ており課題が山積しています。

これらの解決策の一つと目されているのが人口知能(AI)およびデータサイエンスの活用です。今、様ざまな領域から膨大なデータの収集が可能となりました。それらは個々の社会課題の解決に向け新たな価値を読み解く力になります。私たちの社会を豊かに安心して生きがいを感じる福祉社会を築くため、この臨床医工情報学分野においてもAIを駆使できるメディカルデータサイエンティストの次世代の育成が重要なポイントであると信じております。これまで以上にこの分野の高度人材育成に力を注いでまいります。

ここ、中之島の近くには大阪大学の医学のルーツともいうべき「適塾」がありました。緒方洪庵は、西洋医学を学び、果敢に医学の道を切り開き日本の医学の礎を築いた人物です。幕末当時の感染症の代表は天然痘です。洪庵はオランダの文献から牛痘種痘のワクチンの存在を知り、日本全土約190か所もの種痘所、つまり予防接種を受けられる医療機関の設置に奔走しました。現在、COVIT-19の影響により、医療現場のみならず社会的にも大変な局面を迎えています。しかし、これまでの歴史をかえりみますと、様ざまな感染症に見舞われ、多くの犠牲もありましたが、それらを乗り越えて今があります。過度に恐れすぎず冷静な判断のもとに行動していく必要を強く感じております。

これまで本法人の発展にご尽力いただきました皆さま方に感謝を申し上げるとともに、今後さらなる事業の発展に力を尽くす所存でございます。何卒、引き続きご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2020年7月

21世紀は、大きな変化が短期間に全地球的規模で生じる世界です。そのような時代にあって、日本の未来を支え、世界の調和的発展に寄与できる「人」が必要です。関西にはそのような「人」を育ててきた歴史的な力があります。

関西地域の教育・研究並びに診療機関が結集した「臨床医工情報学コンソーシアム関西」が目指す、臨床医工学・情報学・医療技術・創薬に関わる優れた人材の育成は、先進的福祉社会の実現と高度知識集約型新規産業の創出にとって必須であり、それにより関西の経済復興のポテンシャルが大いに高められると期待できます。人の健康に関わる医療システム・医療機器や医薬開発と運用には、広く深い学際的知識と高い専門技術能力が必要です。臨床医工情報学コンソーシアム関西は、人の健康に関わる仕事をしたいと考えるすべての人たちに、実習・演習を通じて最新の先端的な臨床医工情報学を学べる機会を提供します。関西で学び、育ち、暮らす。また世界へ飛翔していく。臨床医工情報学コンソーシアム関西は、関西を愛する若者たちが、将来しっかりとした経済的基盤を持って生活していけるための基礎となる教育のお手伝いをします。学生諸君の参加を待っています。

2009年7月

21世紀は、大きな変化が短期間に全地球的規模で生じる世界です。そのような時代にあって、日本の未来を支え、世界の調和的発展に寄与できる「人」が必要です。関西にはそのような「人」を育ててきた歴史的な力があります。

関西地域の教育・研究並びに診療機関が結集した「臨床医工情報学コンソーシアム関西」が目指す、臨床医工学・情報学・医療技術・創薬に関わる優れた人材の育成は、先進的福祉社会の実現と高度知識集約型新規産業の創出にとって必須であり、それにより関西の経済復興のポテンシャルが大いに高められると期待できます。人の健康に関わる医療システム・医療機器や医薬開発と運用には、広く深い学際的知識と高い専門技術能力が必要です。臨床医工情報学コンソーシアム関西は、人の健康に関わる仕事をしたいと考えるすべての人たちに、実習・演習を通じて最新の先端的な臨床医工情報学を学べる機会を提供します。関西で学び、育ち、暮らす。また世界へ飛翔していく。臨床医工情報学コンソーシアム関西は、関西を愛する若者たちが、将来しっかりとした経済的基盤を持って生活していけるための基礎となる教育のお手伝いをします。学生諸君の参加を待っています。

2009年7月