医療通訳養成コース

コース紹介

※ 2024年度の募集を掲載いたしました

※ 募集期限を 3月11日(月) から 3月25日(月) に延長しました

受講生の声

受講生の声

過去にコースを修了された方のご感想となります。
受講を検討されている皆さまのご参考になりましたら幸いです。

医療知識と医療英語、通訳技術、倫理を学び、自信をつけることができました。
通訳スキルの講義を通して、自己学習の大切さを痛感しました。
受講前では漠然とした通訳のイメージでしたが、受講後において、
どのような練習・学習を積み重ねるべきかを学ぶことができました。
医療についての講義は、レポート作成が大変でしたが、とても興味深く、有意義でした。
医療通訳の勉強法がわからないという悩みが解決されました。目指すべきゴールと勉強方法が明確になりました。
基礎となるものを全て教わったように思う。
通訳になるためのトレーニング法からどのレベルまで上げていけばプロとしてやっていけるかの感覚を理解できたと思う。
語学以外に最低限の医学の基礎知識や倫理、制度など、本当に様々なことを学ぶことができ、とてもよい収穫でした。
また、プロの医療通訳者になるために、どのようなことを学んでいかなければならないかを知ることができ、今後の自主学習の方法の道筋が見えたことも大きかったです。
英語に関連する仕事を長年していましたが、医療の知識は皆無だったため、当初は不安がありました。
講義を受けるうちに、次第に興味がわいてきて理解を深めたいと思いました。
数ある教育機関の中で大阪大学の医療通訳養成コースを選んだのは、
他のどの教育機関よりもしっかりとしたカリキュラムで、なおかつ研修ができることが大きかったです。
実際にここで得られた知識と経験はとても貴重なものになりました。

(中略)

細かくアドバイスしていただいたのはとても感動しました。
厳しい評価もたくさんありましたが、個人的には足りない部分を的確にしていただいたので、
今後の学習方法に生かすことができます。

今後とも何かのご縁で、医療通訳に携われたらいいと考えています。
たくさんのサポート、本当にありがとうございました。
通訳スキルの講義を通して、自己学習の大切さを痛感しました。
受講前では漠然とした通訳のイメージでしたが、受講後において、
どのような練習・学習を積み重ねるべきかを学ぶことができました。
医療通訳というのは医療知識と異文化への理解が必要
ただ単に語学への変換通訳ではなく、両国(中国と日本)の医療関連の保険知識や習慣などの理解は必須
自分の実力を上げるために、努力する方法を講師より教わった

大阪大学医療通訳養成コース


厚生労働省「医療機関における外国人患者受入環境整備事業」で作成された「医療通訳育成カリキュラム」 を参考に、医療機関で活躍する医療通訳者を養成するコースです。医療機関で通訳を行う専門職として必要な「知識・技術・倫理」を身につけます。
 ※本コースは、大阪大学履修証明プログラムに認定されています。また、文部科学省の職業実践力育成プログラム(BP)に認定されています。

主催:大阪大学大学院医学系研究科、一般社団法人 臨床医工情報学コンソーシアム関西
後援:地方独立行政法人 りんくう総合医療センター、株式会社東和エンジニアリング東和通訳センター(医療通訳 遠隔サービス Medi-Way)


 ※医療知識の部分のみ受講したいという方は「医療知識コース」にお申し込みください。

 ※言語を問わず医療通訳に必要な基礎知識部分を受講したいという方は「医療通訳基礎知識コース」にお申し込みください。

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[開催期間(予定)]

  • ・講義:2024年5月~11月 9:30-17:00  土曜日開催 + 動画講義(オンライン)
  •  ※「医療知識講義」は昨年度講義動画の配信によるオンデマンド受講(公開から1ヶ月間視聴可)を予定(一部刷新につきリアルタイムでの実施の可能性も有、同様に後日オンデマンド視聴可)
  • ・実習:2024年10月~2025年2月 期間内で全4日程度

[定員]

  • ・英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語 計30名程度
  •  ※受講者が少ない言語は、開講できないことがあります

[開催形式(予定)]

  • ・講義:Zoom等を利用したオンライン講義
  • ・現場研修:病院等各施設を予定

[受講料]

  • ・300,000円(税別)  
  • (上記受講料の振込手数料はご負担願います)

各言語別学習能力試験
『CEFRにおけるB2以上』の目安

中国語 HSK6級
英語  TOEFL iBt87-109
    TOEIC Listening400以上
    Reading385以上
ポルトガル語 中級
    CELPE-Bras Intermediário Superior,
    CAPLE DIPLE
スペイン語 DELE B2
日本語能力試験 N1

※上記の試験資格は必須ではありませんが、上記に相当する語学力が必要です。

[対象]

  • ・原則20歳以上
  • ・ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)におけるB2以上 ※右枠参照
  • ・母語において、大学入学程度の語学力と高校卒業程度の知識がある方
  • ・母語、対象言語の国や地域における習慣、社会常識を理解している方
  • ・文化や社会において異なる価値観を認めることができる方
  • ・利用者に対して基本的な尊厳を持ってコミュニケーションを図ることができる方

[医療通訳養成コースの流れ]

医療通訳コースの流れ

 ※現場研修は、土曜日だけでなく平日の開催もあります
 ※本コース修了後、職業紹介等は行いません

[講義形式]

・講義:座学/レポート・用語集作成/グループワーク/演習/ロールプレイ
・現場研修:病院等の核施設にて、見学/研修/実習/講習/レポート作成/ロールプレイ/グループワーク

[修了要件]

・全講義への参加
 ※当日受講できなかった講義については後日に録画視聴による受講環境の提供を予定しています。(リアルタイム出席必須の講義は後日視聴不可。一部後日視聴不可な講義も有。後日視聴は各講義ごとに期限があります)
・課題の提出
 ※毎回レポートを提出いただきます
 ※用語集を作成し提出いただきます
・修了評価試験(筆記・実技)において一定以上の成績を満たすこと

[講師]

通訳教育、医療専門家による充実の講師陣 (予定)

・南谷 かおり(大阪大学大学院医学系研究科/りんくう総合医療センター国際診療科/医師)
・入交 重雄 (りんくう総合医療センター国際診療科/医師)
・村松 紀子 (医療通訳研究会(MEDINT代表))

2024年度カリキュラム

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[日程(予定)]

  • ・講義:2024年5月~11月の土曜日<全18回程度予定>+一部オンデマンド動画講義(毎週2~3コマ公開、公開より1ヶ月間視聴可能)
  • ・現場研修:2024年10月~2025年2月の平日・土曜日
         各施設との調整次第となるため変更の可能性が十分ありますが
         お問合せが寄せられる場合が多いため、以下に実施の目安を掲載いたします。
         (実施目安)
           各施設ごとに期間内(約1ヶ月)に1日ずつ・計4日程度を予定、
           個別調整の上で参加日確定、
           一部別途土曜講義日内で実施するものも有り

[講義日(予定)]

  • ・講義: 5/18, 5/25, 6/1, 6/8, 6/15, 6/22, 6/29, 7/6, 7/27, 8/3, 8/17, 8/24, 9/28, 10/5, 10/19, 10/26, 11/9, 11/16 (予備日: 7/20, 8/31, 9/2)
  • ・現場研修:2024年10月~2025年2月の平日・土曜日(平日は日程調整の上、実習日を決定します)

[時間(予定)]

  • ・講義:9:30-17:00 (1日4コマ)
  • (1限目)9:30-11:00、(2限目)11:15-12:45、(3限目)13:45-15:15、(4限目)15:30-17:00
  • ・現場研修:未定(実習施設との調整のうえ決定)
講義内容(予定)
■医療の基礎知識
・身体の仕組みと疾病の基礎知識
〇各診療科領域の基礎知識
(消化器/呼吸器/循環器/内分泌代謝科/泌尿器/脳・神経科/神経内科/感染症内科/皮膚科/免疫・アレルギー内科/整形外科/
 放射線科/眼科/総合内科/精神科・神経科/産婦人科/小児科/耳鼻科/歯科)
・糖尿病の基礎知識 ・乳腺疾患の基礎知識 ・血液輸血に関する基礎知識 ・災害・救急に関する基礎知識 ・麻酔の基礎知識
・薬に関する基礎知識 ・透析に関する基礎知識
■日本の医療制度/社会保障に関する基礎知識
■通訳理論と技術
・通訳スキルトレーニング(理論と実践) ・通訳基礎トレーニング ・ノートテイキング/情報の収集方法 ・医療通訳の役割
・用語集の作成方法 ・通訳実技 ・演習
■倫理とコミュニケーション
・医療倫理(患者の権利と責任・心理) ・医療通訳倫理/演習
・日本に暮らす外国人/外国人医療の現状(外国人の在留資格とビザ) ・コミュニケーション/異文化コミュニケーション
・医療通訳者のコミュニケーション(理論と実践)/患者との接し方
■医療通訳者の自己管理
■外国人患者対応医療コーディネーターの役割
■模擬通訳
■遠隔医療通訳
■ロールプレイ

(調整上内容変更の可能性がございますのでご了承ください)

[課題(予定)]

  • ・毎週レポートを提出
  • ・用語集を作成のうえ提出

[修了評価試験(予定)]

  • ・筆記試験(7月頃・9月頃に実施を予定)
  • ・実技試験(2月頃に実施を予定)

[現場研修(予定)]

  • ・各施設で実習/研修を受けていただきます
  • ・日程は調整のうえ決定します
  • ・研修施設(2023年度実施事例):大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センター、東和通訳センター、大阪赤十字病院
  •  ※施設につきましては調整上、追加等の変更がある場合があります
  • ・内容(オリエンテーション、グループワーク、施設見学/体験、医療通訳現場実習/研修、遠隔医療通訳研修、レポート作成、通訳演習)

受講申し込み

[受講申請の流れ]

  • 申込書類送付 → 書類審査 → 審査通過者 → 受講前テスト(Web) → 受講決定

[受講前テスト]

2024年4月6日(土)
オンライン試験を予定(Zoom+Googleフォーム、モニタリングあり)※Webカメラを通じて随時解答の様子を確認
1時間程度、リスニング・筆記試験を行います

必要なもの:Zoom・Webブラウザが利用可能なPC(キーボード・マウス、Webカメラ付)、インターネット環境
      ※ タブレット端末やスマートフォンを利用される場合、
        Zoom(モニタリング)用とGoogleフォーム回答用の2台が必要となります

  • ※受講前テストには受験料3,000円(税別)が必要です
  • ※受講前テストでは、1年間、医療通訳養成コースを受講できる能力があるかどうかをテストします。
     講義は日本語で行われるため、日本語の理解力と、対象言語の基礎力があるかどうかをチェックするテストとなっています。
     なお、医療に関する知識については、これから受講して学んでいただくことになるため、
     特別な医療知識をテストで問うことはありませんが、各言語で一般常識・日常会話程度は必要です。

[申込方法]

  • 下記リンクから受講申請書(願書)をダウンロードし、記入後、Eメールに添付にてお申し込みください
    件名は「【2024年度大阪大学医療通訳養成コース】受講申請」等の表記をご利用ください
  • ※言語資格・医療資格をお持ちの方は、お申し込みにあたり各証明書を添付して下さい

受講申請書ダウンロード(word形式)
受講申請書ダウンロード(PDF形式)

<申込先> 
メールアドレス.med-inter@cgh.med.osaka-u.ac.jp

申込締切:2024年3月11日(月) 3月25日(月) 必着 ※延長しました

お問い合せ

[よくあるご質問・Q&A|(お問い合せの前にお読みください)]


  • Q:申込みについて、語学検定試験を必ず受けていなければならないでしょうか?
  • A:語学レベルの目安として「各言語別学習能力試験『CEFRにおけるB2以上』を挙げておりますが、必須の資格ということではありません。ただ、上記レベル以上の方々が申込みをされ、受講前テストを受けることになります。その受講前テストに合格できなければ受講はできません。
  • Q:このコースを修了したら、何か資格が得られますか?
  • A:医療通訳についてはまだ国家資格等の公的な資格は存在しておりません。(他団体で実施している試験やスクールでは、合格者にその団体独自の資格を出しているところもありますが、それらは全て民間資格となります)本コースでは修了者に証明書を発行しておりますが、それは資格というものではなく、本コースカリキュラム内容を修了評価基準に基づきクリアされた方を証明するものとなっております。医療通訳者として働きたい方については、その修了証明書をもってご自身で就職活動いただくことになります。
  • Q:このコースを修了したら、職場を紹介してくれますか?
  • A:本コースはあくまで医療通訳者の教育が目的となっております。職業紹介やあっせん、派遣等は行っておりません。
  • Q:全講義後日視聴(オンデマンド視聴)での参加で修了することはできますか?
  • A:できません。医療通訳養成コースでは、ロールプレイなど当日出席必須の講義がありますので、それに参加できなければ修了できません。(出席必須の講義は後日オンデマンド視聴不可。オンデマンド視聴には各講義ごとに期限があります)
  • Q:医師をやっており医学英語を学びたいので、このコースの受講を考えています。論文作成のための医学英語の講義はありますか?
  • A:本コースはあくまで「医療通訳者」の養成のための講義内容となっております。医師向けのいわゆる医学英語等の講義は行っておりません。
  • Q:看護師ですが、医療知識の部分の講義以外の通訳関係の講義だけを受けたいです。その部分だけ受けることはできますか?
  • A:できません。医療通訳養成コースは、医療知識部分の講義と通訳技術・医療通訳倫理の講義をセットで受けていただくことになっております。
  • Q:すでに医療通訳をやっていますが、スキルアップのため医療知識の部分だけ講義を受けたいのですが、できるでしょうか?
  • A:「医療知識コース」にお申込みください。
  • Q:受講前テストで合格できなかった場合、医療知識コースだけでも受けることはできますか?
  • A:できます。ただし、「医療知識コース」の受講については、申込者が定員を超えましたら、書類選考となりますので、その点ご了承ください。
  • Q:「医療知識コース」をすでに受講したのですが、もし、今年受講前テストに合格し「医療通訳養成コース」を受講することになった場合、「医療知識コース」で受けた医療知識の講義は受けなくてもいいですか? また、その場合、「医療通訳養成コース」の受講料は安くなりますか?
  • A:「医療知識コース」と「医療通訳養成コース」では、基本的に課される内容が異なります。そのため、もし「医療知識コース」を先に受講し、それから「医療通訳養成コース」を受講していただくことになっても、「医療通訳養成コース」の医療知識講義は受講していただくことになります。したがいまして、受講料についてもその分差し引くということはございません。
  • Q:募集されている言語以外での医療通訳を目指しているのですが、勉強のためこのコースの一部だけでも受講することはできないでしょうか?
  • A:医療の基礎知識部分を学びたい場合は「医療知識コース」を、言語を問わない共通認識としての医療通訳に必要な基礎知識部分を学びたい場合は「医療通訳基礎知識コース」にお申込みください。ただし、ロールプレイなどの実習や病院研修については、募集言語以外の方の受入れはいたしておりません。
  • Q:大阪大学の学生ですがこのコースを受講できますか?
  • A:大阪大学在学中の学生の方のお申込みにつきましては、別途事務局までご連絡ください。

<お問い合せ先>
大阪大学医療通訳養成コース事務局
(一般社団法人臨床医工情報学コンソーシアム関西内)
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンター9階
メールアドレス.med-inter@cgh.med.osaka-u.ac.jp

テキスト紹介

[大阪大学医療通訳養成コース教科書]


現場で必ず役立つ・知っておきたい通訳者のための医療の知識
大阪大学医療通訳養成コース教科書/自習ができる書き込み式!

  • 発行:保育社
  • 編集:大阪大学医療通訳養成コース教科書編集委員会
  • 価格:7,344円(税込)
  • 医療通訳を目指す方々、ボランティア通訳の方々が医療専門用語を学べる1冊。医療施設の各科でよく遭遇する疾患や解剖・生理についてまとめられている。担当が決まっている患者について、患者の訴え(症状)や医師の診断・治療方針などを正確に訳出するための事前準備に使える。購読者はIDを取得すればロシア語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、英語の医療専門用語辞書の閲覧ができる特典がある。大阪大学医療通訳養成コース教科書。
  • ISBN:9784586085927
通訳者のための医療知識

大阪大学学生の受講について

●大阪大学学生の方の受講について


詳細につきましては下記事務局までご連絡ください

大阪大学医療通訳養成コース事務局
(一般社団法人臨床医工情報学コンソーシアム関西内)
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンター9階
メールアドレス.med-inter@cgh.med.osaka-u.ac.jp