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[報告]「領域横断型教育プログラム 第4回 羅針塾」開催

2016年5月27日 16:28
平成28年5月20日(金)、グランフロント大阪 ナレッジキャピタルカンファレンスルーム にて「領域横断型教育プログラム 第4回羅針塾」を開催いたしました。


今回は 「【人工知能・ロボティクスによる医療・ヘルスケアの展望】 医療ヘルスケアを変えるのか!? ディープラーニングとロボティクスの可能性から見た"近未来医療ヘルスケアの今とこれから"を探る!」をテーマとして開催。本プログラムオーガナイザーである澤教授の開会挨拶で、現代社会の「目利き」を育成する、議論と現場・実体験型のプログラムが始まりました。

 まずは、講義形式のプログラム。大阪工業大学工学部ロボット工学科教授である本田幸夫先生に、医療・介護・ヘルスケア分野におけるロボティクスの活用について「長寿高齢社会を支えるロボティクスによるノーマライゼーションの実現」のご講演をいただきました。さらには、東京大学大学院工学系研究科特任准教授である松尾豊先生から、今話題の人工知能・ディープラーニングの現状や動向について「人工知能による医療・ヘルスケアの将来」のご講演をいただき、受講生から「AI、ロボットの健康・医療分野での展開の概要がよくわかり見識を深めることができた」とご好評をいただきました。

 次に行われたパネルディスカッションでは、各パネリストの専門分野からみた「人工知能・ロボティクスによる医療・ヘルスケアの展望」について、最新の情報、課題に対する様々な提言が示されました。

 そしていよいよ羅針塾の目玉である議論形式のプログラム「熟議」です。東京大学・慶應義塾大学 教授、文部科学大臣補佐官である鈴木寛先生がモデレーターとなり、参加者がそれぞれグループに分かれて、協働を目指した対話と熱い議論が始まりました。受講生は、まずこれまでの価値観やしがらみを白紙に戻した状態にしてからアイデアを出し合って比較したうえで、その課題について学習・熟慮したうえで議論することで、互いの立場や果たすべき役割への理解を深めながらディスカッションを進めていきました。また、先の講義で得た知識やパネルディスカッションで導かれた課題について、それぞれの立場で向き合い、これから果たすべき自分の役割を再発見するなどして、この熟議を存分に堪能しました。受講生からは「多くの企業の方々とグループワークができ、自分ひとりでは思いつかない事柄を知ることができ期待以上によかった」「社業に固まった自分の頭の中にあらためて向き合うことができ、リセットできた気がしました」との評価をいただきました。

 最後は、塾長であるコンソーシアム関西 宮原秀夫からの閉会挨拶と修了証の授与、参加者の記念撮影。これで講義部分のプログラムは終了です。その後は、これまた羅針塾の醍醐味、参加者による交流会です。熟議で話し合った結果をまとめたホワイトボードを眺め、議論を振り返りながら様々な業界の参加者同士が交流を深めました。今回は学生や若手研究者からも参加があり、交流会の場で憧れの先生方と交流を持つことができ非常に嬉しかったとの感想をいただきました。


皆様のおかげをもちまして、今回の羅針盤も盛況のうちに幕を閉じることができました。講師・モデレーターの先生方、受講生のみなさまにはご参加・ご協力をいただきまして誠にありがとうございました。


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